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子宮頸がん予防のためのワクチン接種について

2022年7月8日

川崎市から対象の方に、子宮頸がんワクチンの予診票が送付されているかと思います。当院では、川崎市の子宮頸がんの定期予防接種(小学6年生から高校1年生まで・接種機会を逃された方へのキャッチアップ接種)を行っております。接種は事前予約制になりますので、ご希望の方は当院044-329-1122までお電話にてご予約をお願い致します。*当院ではガーダシル(4価ワクチン)を接種しています。

 

子宮頸がんとは

子宮頸がんは子宮の入り口部分(頸部)にできるがんです。日本では、年間約10,000人が子宮頸がんにかかり、毎年約3,000人の女性が子宮頸がんで亡くなっています。最近になって、20~30代の若い女性に子宮頸がんが増加しています。これから妊娠、出産などのライフイベントを迎える年齢と、子宮頸がんにかかる年代が重なっていることが問題です。初期の子宮頸がんにはほとんど自覚症状はありません。早期に発見できれば命や子宮を守ることのできる病気ですが、治療により妊娠、出産をあきらめなければならなくなる可能性があるのです。

 

どうして子宮頸がんになるのですか

ヒトパピローマウイルス(HPV; human papilloma virus)というウイルスが性交渉により感染することが子宮頸がんのきっかけとなります。HPVはありふれたウイルスで、生涯に80%以上の方が感染すると言われています。通常はこのHPVに感染しても自然に排除されますが、長い間感染が続いた場合、細胞が少しずつがん細胞へと変化していくことがあります。

 

子宮頸がんの予防としてのHPVワクチン

子宮頸がんの原因となるウイルスの感染を予防できれば、将来の子宮頸がんを予防することができます。性交渉の経験を持つ前にワクチンを接種するのが理想的です。

定期予防接種の対象で接種を検討している方は、このワクチンを受ける意義とメリットをよくご理解の上、ぜひ接種をご検討下さい。予防接種の有効性とリスクを十分にご理解いただくために下記をご参考ください。