院長ブログDOCTOR BLOG

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  2. 月: 2022年9月

オミクロン株対応コロナワクチンの接種を開始します

2022年9月22日

当院では10月3日より、オミクロン株対応コロナワクチンの接種を開始します。

接種に先立ち、いくつかご質問をいただきましたのでお答えします。

ご予約はお電話で承ります。(Web/Line予約不可)

 

【ご質問】

Q:対象者について

A:1,2回目接種が完了した12歳以上の方。前回接種から5か月以上間隔をあけます。

 

Q:インフルエンザワクチンも打ちたいのですが、どのくらい間隔をあけたらいいですか?

A:間隔をあけずに接種できます。同日接種も可能です。ただしインフルエンザワクチン以外のワクチンとの接種間隔は、2週間以上設ける必要があります。

 

Q:従来のコロナワクチンと比べて効果はどうですか?

A:オミクロン株に対応した成分が含まれるため、従来株ワクチンを上回る重症化予防効果が期待されます。さらに、感染予防効果や発症予防効果も期待されます。また、オミクロン株と従来株の両方の成分を含み、2種の異なる抗原が提示されることから、これらにより得られる多様な免疫反応は、今後の変異株に対しても有効である可能性がより高いと期待されます。

 

ピロリ菌のおはなし② 除菌治療とは? 

2022年9月17日

前回の『ピロリ菌のおはなし①』ではピロリ菌と、ピロリ菌が引き起こす胃の病気についてご説明しました。今回は、皆様の関心の高い除菌治療について、当院での治療の流れをお示ししながらお伝えしたいと思います。

 

◆ピロリ菌に感染している人は除菌すべき?  

日本人のピロリ菌感染者の数は約3500万人と言われており、多くの方は自覚症状がないまま暮らしています。

『日本ヘリコバクター学会』のガイドラインでは、ピロリ菌感染者のすべてに除菌療法を受けることが強く勧められています。

除菌療法が必要かどうかは、主治医とよく相談してください。

 

◆除菌治療のながれ

①胃内視鏡検査:胃の中の状態を確認します。

②ピロリ菌の検査:ピロリ菌に感染しているか調べます。血中抗体検査(採血)を行います

 

ピロリ菌がいる場合

 一次除菌療法(7日間)●胃酸分泌を抑える薬●2種の抗菌薬

除菌治療終了後は、一定期間を開けて尿素呼気試験(検査薬を服用し息を採取)を行い除菌判定を行います。

正しく薬を服用すれば、80~90%の方は除菌に成功します。一時除菌療法で除菌ができなかった場合でも、二次除菌療法をきちんと行えば、ほとんどの場合は除菌が成功すると報告されています。

 

◆胃内視鏡検査は必要なの?

ピロリ菌の検査や除菌治療を保険診療で行うためには、保険制度上、胃内視鏡検査が必須となります。

ピロリ菌は幼少期に感染していることが多いため、検査時にはすでに感染から長い年月が経過しているケースがほとんどです。

そのため、無症状の方でもピロリ菌が産生する毒素により、大半は慢性胃炎(萎縮性胃炎)の所見が認められます。萎縮性胃炎が進行すると、胃がんの発生リスクが非常に高くなってきます。

そのため、ピロリ除菌治療を行う前に胃内視鏡検査を実施しないと、すでに胃がんが存在した場合、それを見逃すことになりかねません。

したがって、日本の医療制度上、ピロリ菌除菌治療前の胃内視鏡検査(6か月以内)は必須とされており、行わない場合は保険適応とはなりません。

 

◆良くあるご質問

Q1 1年前に他院で胃カメラしましたが、ピロリ除菌治療は受けられますか?

A1 6か月以上経過しているので、新たに胃内視鏡検査を受けていただく必要があります。

 

Q2 3か月前に人間ドックで胃カメラを受け、ピロリ菌陽性も指摘されました。除菌治療は受けられますか?

A2 人間ドックの結果を持参していただければ、除菌治療は受けられます。その際胃内視鏡検査やピロリ菌検査の再検は不要です。

 

Q3 人間ドックでピロリ菌陽性を指摘されました。除菌治療は受けられますか?

A3 除菌治療前には胃内視鏡検査(保険診療)が必須です。

 

当院でもピロリ菌の除菌治療を行っております。また、胃内視鏡検査は日本消化器内視鏡学会指導医(専門医)の私が担当致します。

 

次回は、ピロリ菌除菌治療後の除菌判定検査についてお話します。

 

ピロリ菌のおはなし① ピロリ菌とは?

2022年9月15日

胃がんの約90%はピロリ菌が原因であると報告されており、日本は胃がん罹患率およびピロリ菌の感染率が高い国の一つです。日本では2013年(平成25年)にヘリコバクター・ピロリ感染胃炎に対する除菌治療が保険適用となったことから、除菌治療を受ける患者さんの数は大幅に増えました。

最近、ピロリ菌の除菌治療についてご質問を受けることが多くなったことからも、皆さんの関心の高さが伺われます。そこで、今回からシリーズ『ピロリ菌のおはなし』と題して、ピロリ菌と除菌治療についてご説明します。

 

◆ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ菌)について

ピロリ菌は胃の粘膜に生息しているらせん状の形をした細菌です。

ヘリコバクターの『ヘリコ』は、らせん形(ヘリコイドhelicoid)から命名されており、ヘリコプターの『ヘリコ』と意味は同じです。ピロリ菌は胃炎や胃潰瘍などの病気に深く関わっています。

 

◆ピロリ菌に感染する原因

口を介した感染(経口感染)が大部分です。

乳幼児期に上下水道が十分に発達していなかった世代以前の方で高い感染率となっています。衛生環境が整った現代では、ピロリ菌の感染率は著しく低下しています。

 

◆ピロリ菌の関係する病気について

ピロリ菌に感染すると胃に炎症を起こすことが確認されていますが、ほとんどの人は自覚症状はありません。

ピロリ菌の感染による炎症が続くと、感染部位が広がって『ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎』になります。このヘリコバクター・ピロリ感染胃炎が『胃潰瘍』『十二指腸潰瘍』『萎縮性胃炎』を引き起こし、その一部は胃がんに進展します。

胃潰瘍、十二指腸潰瘍の患者さんの約80~90%はピロリ菌に感染しています。

 

『萎縮性胃炎』

長い間炎症が続いて、胃粘膜の胃酸などを分泌する組織が消失した状態。

 

『胃潰瘍』『十二指腸潰瘍』

胃や十二指腸の粘膜の壁が傷ついて掘られた状態。除菌が成功すると潰瘍の発症ならびに再発を抑えることができます。

 

次回はピロリ菌の除菌治療についてご説明します。

胃がん検診の種類と内容について

2022年9月6日

前回の院長ブログ『胃がん検診を受けましょう』の続きですので、併せてお読みください。

 

川崎市では、「胃部X線検査(バリウム検査)」もしくは「胃内視鏡検査(胃カメラ)」のいずれかの検査法で胃がん検診をお受けになることができます。

当院では50歳以上の方を対象とした胃内視鏡検査を行っております。

検査は日本消化器内視鏡学会指導医(専門医)の私が担当致します。

 

バリウム(造影剤)を飲んで胃の形や凹凸をレントゲンで撮影するのが「胃部X線検査」です。一方、「胃内視鏡検査」は、先端にCCDカメラのついたスコープを挿入し、高解像度のカラーモニターを見ながら食道、胃、十二指腸を観察する検査方法です。胃内視鏡検査では、胃粘膜のわずかな隆起や陥凹のみならず、粘膜の色調変化も確認できるため、胃部X線検査よりも精度の高い観察を行うことが可能です。実際、“Ⅱb型”と言われている平坦型早期胃がんは、わずかな粘膜の色調変化を頼りに診断を行います。

なお、胃部X線検査で「要精密検査」となった場合、二次検査として胃内視鏡検査を受けることになりますので、どちらの検査方法にしようかとお悩みであれば、胃内視鏡検査をお勧めします。

 

現在、川崎市の胃がん検診の制度は以下の通りとなっております。

・胃部X線検診:40歳以上の方を対象とし、1年度に1回。

・胃内視鏡検診:50歳以上の方を対象とし、2年度に1回。

*胃内視鏡検査を受診した翌年度は胃内視鏡検査も胃部X線検査も受診できません。

胃がん検診を受けましょう

2022年9月5日

さて、表題の件ですが、皆様のお手元に、市区町村から胃がん検診の案内は届いていますでしょうか。胃の調子が悪くないから、胃がん検診は不要と思われていませんか?

 

日本人が生涯でがんになる確率は『万が一』ではなく『2人に一人』です。そして、がんの中でも『胃がん』は日本人に多いがんで、毎年約4万人を超える方が胃がんでお亡くなりになっています。「もし定期的に胃がん検診をお受けになっていたら…早期がんのうちに対処出来たのでは」と専門医として歯痒く思うこともしばしばございます。

 

胃がんは早期に発見できれば、90%以上は完治できる可能性があるのです。

しかしながら、胃がん検診の受診率は40%に達していないのが現状です。

中高年になると急激に胃がんになる方が増えますが、自覚症状がないから検診は不要と思われている方も多いようです。

実は、早期胃がんは自覚症状はありません。つまり、定期的な検診が早期発見に繋がるのです。

市区町村からの案内が来たら、封を開けて是非ご一読くださいますようお願い申し上げます。

 

次回は、胃がん検診の種類と内容についてお話し致します。

 

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