院長ブログDOCTOR BLOG
胃がん検診の種類と内容について
2022年9月6日
前回の院長ブログ『胃がん検診を受けましょう』の続きですので、併せてお読みください。
川崎市では、「胃部X線検査(バリウム検査)」もしくは「胃内視鏡検査(胃カメラ)」のいずれかの検査法で胃がん検診をお受けになることができます。
当院では50歳以上の方を対象とした胃内視鏡検査を行っております。
検査は日本消化器内視鏡学会指導医(専門医)の私が担当致します。
バリウム(造影剤)を飲んで胃の形や凹凸をレントゲンで撮影するのが「胃部X線検査」です。一方、「胃内視鏡検査」は、先端にCCDカメラのついたスコープを挿入し、高解像度のカラーモニターを見ながら食道、胃、十二指腸を観察する検査方法です。胃内視鏡検査では、胃粘膜のわずかな隆起や陥凹のみならず、粘膜の色調変化も確認できるため、胃部X線検査よりも精度の高い観察を行うことが可能です。実際、“Ⅱb型”と言われている平坦型早期胃がんは、わずかな粘膜の色調変化を頼りに診断を行います。
なお、胃部X線検査で「要精密検査」となった場合、二次検査として胃内視鏡検査を受けることになりますので、どちらの検査方法にしようかとお悩みであれば、胃内視鏡検査をお勧めします。
現在、川崎市の胃がん検診の制度は以下の通りとなっております。
・胃部X線検診:40歳以上の方を対象とし、1年度に1回。
・胃内視鏡検診:50歳以上の方を対象とし、2年度に1回。
*胃内視鏡検査を受診した翌年度は胃内視鏡検査も胃部X線検査も受診できません。